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ストラスブール大学
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プログラム科学論

プログラム科学論と人間社会学基礎論の課題

A, 問題提起としてプログラム科学論の展開のための研究課題
1、 自己組織系の情報科学とその情報概念に対自している実在概念の展開の必要性 
2、 情報性と実在性の一般概念を、人間社会学のレベルに落とすと、「知識」と「資源」の概念にならないか。
3、 自己組織系の情報科学に含まれる「狭義の情報概念」としての「知識」から、知識社会学を位置付けなおす必要はないか。
4、 狭義の資源概念としての社会や生活資源はマルクスのいう資本の概念と同義語であるなら、資源論は資本論の上位概念として展開できるのではないか
5、 人間社会学のレベルでの自己組織系の情報―資源科学は、知識社会学と社会文化生活資源論の二つの相補的学問領域として展開されないか。
6、 それらの自己組織系の情報−資源科学の科学哲学として、プログラム科学論が位置するのではないだろうか。

B.人工物プログラム科学論の課題
1、 人工物プログラム科学論の領域内に含まれる学問分野として人間社会学が挙げられる。その学問分野での中心課題は、人間社会情報と人間社会資源である。
2、 人間社会情報の現象(意識)形態を知識と呼ぶことにする。すべての人間社会情報はその了解過程では言語形態の情報、言い換えると知識として現れる。
3、 それらの言語形態の情報・知識は生活主体とその環境に対する指示情報を持つ。つまり、生活世界における知識とは、その生活世界の現実を理解するだけでなく、それに作用し、それを変えるものである。
4、 また、生活世界の知識(生活情報)は、どの社会的環境に対しても共通に成立する生活主体の社会的生存条件を確立するための一次生活情報の形態がある。
5、 さらに、生活主体の社会文化的環境に対して適用し、その社会文化的機能を担うための二次生活情報の形態がある。それは当然、その社会文化環境の改善を前提にしていると同時に、それはその特殊な社会文化的条件の生活情報、知識であるといえる。
6、 当然、生活世界(生活空間)の中には、それぞれの個別の特徴ある社会文化空間性が存在し、そして、その中で生活主体は、生活空間の豊かさを直接の目的にしない生活行動を取る場合がある。それらの行為の目的は、生活者自身の内的現実(主観的現実)を満足されるためにのみに生活行為が遂行される。それを三次生活行為といい。また、そのために必要とされた社会生活情報、知識を三次生活情報と考える。
7、 社会生活情報の主観的にも客観的にもその実在的、つまり物質的背景を資源、資本と考えるなら、社会・生活世界の科学は、社会・生活世界の情報(知識)とその資源に関する科学であると謂える。社会・生活世界の情報−資源の科学、これは人間社会学として分類されてきた科学領域、の科学哲学として、人工物プログラム科学論が位置する。

C.人工物プログラムに関する分析課題1 外在化過程
1、 現象学の古典的テーゼ、「内的世界の外在化と外的世界の内在化」。この主観的現実と客観的現実の弁証法的運動として認識、意識形成過程、生活世界の現象形態を理解してきた。
2、 言語過程、生活行為過程、労働過程、生産過程はともに内的世界の外在化過程である。この内的世界の外在化過程(言語活動、社会生活行為)によって社会生活資源が作り出される。それらの社会生活資源の匿名状態過程を物象化といい、それらの物象化された生活資源によって社会生活環境が作り出される。
3、 その形成過程は、社会生活主体のもつ社会的機能に対する意識、社会的役割に対する自覚とそれを実現する行為によって生み出される。それらの行為は、社会制度として外在化している情報(知識)によって制約され、決定される。
4、 つまり、外在化過程には生活主体の行為を決定するプログラムとその行為の条件を決定するプログラムがある。生活主体の行為を決定するプログラムは様式とよばれた。つまり、生活主体がその自我の構造として、生活の知恵、科学的知識、技能として持ち、自我を構成する情報の一部として所有する行為を決定する知識、プログラムである。
5、 また、それらの生活主体の行為は、それを取り巻く社会生活環境によって制約されている。この制約条件と呼ばれる情報、社会的現実として与えられた環境が、行為主体の洋式を制約、規定する。その意味で、制約条件(決まり、習慣、法律)の情報とその情報が発生する社会機能と構造を形成するプログラムがある。
6、 社会生活行為を生み出すプログラムとは社会的役割に即した行為を選択遂行する自我の構造と機能を意味する。自我の行為条件を決定する社会生活環境のプログラムとは社会的制度の内容を意味する。その制度は社会的経済的分業、社会的経済的コミュニケーション、社会的経済的生産過程に関する制度を意味する。
7、 この研究は、言語学、発達心理学から社会学や経済学までの研究成果を前提にしながら進むものと思われる。

D、 人工物プログラムに関する分析課題2 内在化過程
1、 最も、神秘的なプロセス、人は何故、言語を習得したのか、社会的文化的アイデンティティを確立したのかという疑問がこの課題に付随する。
2、 この研究では、身体化の過程を問題にしなければならない。つまり、外的世界の情報、その世界での個人の特殊な社会的役割の了解作業が、その個人の自我の形成過程と密接な関係にあることは言うまでもないが、その情報は身体化され、つまり、脳神経生理的な物質的土台に入力されなければならない。その入力の過程の脳神経的、精神内科的、精神分析的、心理的作用、それを決定する機能が問題となる。それらを、内在化過程のプログラムと呼ぶことはできないか。
3、 今まで、このプログラムに関しては、絶対に相容れない二つの(もしくはいくつかの)理論があり、それによって、このプログラムに関して語ることが非常に困難であった。一つは脳神経学、もう一つは精神分析学である。現在は、脳神経学が優位に立ち、「脳科学」という用法で、行為過程の説明を試みている。しかし、それに対して、精神分析は、その説明では個人とよばれるある特定の社会的文化的存在者の言語活動の具体的内容まで立ち入って説明できないことを主張するだろう。
4、 客観的現実、社会的実在、生活環境や生活資源の物質的要素が決定する主観的世界形成過程は社会的様式(社会規範、習慣、社会制度や分業)が内的世界の行動規範にプログラム化されることである。そのプログラム化は内的世界、つまり生活主体を作る身体にそのプログラムを入力し、脳神経生理的物質化すること、その行動様式を生みだす身体運動を支える筋肉から反射運動までの肉体を構築することである。
5、 また、それらの運動を生み出す自我、意識、言語活動の身体的土台を作ることである。

あとがき
1、 プログラム科学論を展開するために、人間社会学の研究課題に引き付けて、その公理の一つ一つを検証しなければならない。今、資源論の著作作業の最中です。この課題までは行き着きませんが、作業の中で、不断に検討する必要がある。

■ 発表論文
「人間社会学の基礎理論としてのシステム論」 社会・経済システム論学会関西支部例会、大阪、1999.3 科学批判や反省哲学から導かれるシステム論は人間社会学の基礎理論として位置付けることが可能だろうか。これまで哲学を反省学として位置付け、その視点から科学哲学の理論を構想してきた経過を説明し、現象学的反省過程のシステム論的解釈を加えながら、前進と反省の相互システムモデルを示す。ルーマンの自己準拠的システム概念に問題を展開しながら、システムとして(対自化され物象化されたものとして)反省の機能が確立する可能性について述べる。
提出資料A4 8p
「主体的反省機能を持つシステム論は可能か -自己準拠的システムから反省機能補助システムとしてのインタフェ−ス・エ−ジェントモデル」、『社会・経済システム』Vol. 20、pp132−141、2001.11 当時、システム論では、主体性や反省機能をもつシステム論が議論されていた。それに対するルーマンに見られる現象学的問題提起や認知科学や知識デザイン工学に見られる多主体複雑系の理論に関する議論を整理し、近年、認知科学や人工知能で議論されているインターフェース・エージェントの設計概念を社会システム論で解釈し、社会システムでの反省機能補助システムのモデル、インターフェース・エージェントモデルを提起する。
「社会システムでのインタフェ−ス・エ−ジェントモデル - 社会身体の反省機能の形成は可能か - 」in 『社会・経済システム論学会2001年第20回全国大会報告要旨集』、京都大学、2001.11、pp17−21 人間社会学は常に同時代の社会文化病理を課題にしながら発展してきた。巨大化する人工物環境の中で、生活主体によって過去に物象化された世界が現在の生活主体を無条件に支配し始めている。そのカラクリを社会システム論は明確に分析し、病理的に肥大化した人工物(物象化世界)に抑圧され疎外されている生活者の主体を取り戻す必要がある。そのために社会システム(社会制度)の中にその社会を点検し反省する機能の構築が必要となる。そのシステムは制度化され物象化されることで形骸化するのである。工学的にまた社会制度的な機構を構築しながらも、その脱構成を可能する機構を探さなければならない。つまり、現象学的脱構築の指摘が実証論理的科学性と相補的に展開する理論的展開を保障しなければならない。そこに新しい科学、主体を含むプログラム科学論の必要性が問われている。提出資料A4 7p
「自然現象の解釈装置 知的生産の技術としての装置作り(1)」in 『知的生産の技術』 256号、pp6−16、2002.10 現代科学は現象の解釈理論(モデル)を前提にして成立している。器機を用いる自然現象の観測も解釈理論を前提に成立している。つまり、現象を理解するには観測装置の設計力が必要となり、その設計理論を対自化することが科学哲学に問われる。
「社会文化現象のデザイン 知的生産の技術としての装置作り(2)」in『知的生産の技術』257号、pp7-26、2002.11 生物や社会文化はその固体保存のための最も合理的なデザインをもっている。それを経済的な機能(役割)と構造(形態)の関係と呼んでいる。これらの現象の理解には観測装置(解釈理論)が必要であるが、合理性、経済性、機能(役割)、構造(形態)、進化、選択等々の課題を理解する生命(生物、人間社会学)の問題について述べる。
「社会文化資源の分析方法(1)知的生産の技術としての装置作り(3)」『知的生産の技術』258号、pp2438、2002.12 社会文化資源の分析方法として文化的遺伝子の分析(文化的身体・精神構造分析)方法を提案した。日本の近代化の過程、文化的遺伝子変換としての改良、考現学と記号統計学的方法について述べる。
「ポスト現象学としての人工物プログラム科学論は可能か - 生活世界のプログラム構造論から- 」 現象学社会科学会、京都女子大学、2003.12、pp1-8 現象学は主観的現実を含める事象世界の解明作業を通じて対象世界と主体との織り成す現実世界の在り様を解き明かす意識現象の分析学であるため、現象学は認識世界の反省的点検作業の方法論を持っている。しかし、それは「知は力であるという公理」を導くには貧弱である。それに対して実証科学は、その科学理論の論理実証性と実践的有効性をその理論の検証可能な存在理由、つまり自然科学や技術工学の対象世界の認識の正しさを証明する唯一の方法として置いている。対象世界も認知世界もプログラムによって構成されているというプログラム科学論は対象世界と主体世界の認識活動を同時に課題にしている。主観的現実の構成要素である記号表象を構成するものを認知過程や解釈過程のプログラムと呼び、対象世界(環境世界)に働き掛けその活用、修正、破壊を行うものを指示プログラムと呼んでいる。つまり、プログラムによって共に内的世界と内的世界の構成、運動(発生、進化と消滅)も説明可能であるなら、プログラム科学論はポスト現象学とポスト実証科学の二つの課題を提起することになる。具体的な展開として生活資源論で用い生活資源の構成要素を例に取って説明する。
提出資料A4 8p 
「人工物プログラム科学論の認識論」2004年度科学基礎論学会、聖心女子大学 科学基礎論学会HP、アブストラクト pp1-23、2004.6 吉田民人は工学、農学、医学、生物工学、社会学、経済学、政策学、環境科学、生活科学等々、応用科学技術と人間社会学を一つの科学論として表現した。それがプログラム科学論である。特に、人間活動によって構築された世界を対象にした科学技術論を人工物プログラム科学論と呼んだ。ここでプログラム科学論の意味を確認する。つまり、プログラム科学論は決してプログラム科学一般論ではない。それは認知、解釈と指示の世界(主体と対象)の了解とその変革のための実践的理論、プログラム性を前提にして成立する科学理論を意味する。「設計科学としての生活学の構築?プログラム科学としての生活学の構図に向けて- 」(『金蘭短期大学研究誌』、第33号、pp1-40、2002年12月)で展開した生活資源の設計科学の構成を例に取りながら、人工物プログラム概念を説明する。
提出討論資料A4 23p
「人間社会学基礎論としての人工物プログラム(設計)科学論 -改良という行為の分析から- 」 2004年度現象学社会科学会、大会基調講演、関東学院大学、2004.12、pp1-23
大会基調講演
個別主体の意識分析を前提にして成立する現象学は、分析主体を匿名化した科学技術の思想や科学性を点検する手段として有効である。しかし、社会・生活病理の臨床の知、改良の技術を課題する実践科学を展開するとき、その有効性が問われる。つまり、現象学は、科学行為主体のあり方に関する反省学的方法以上の可能性を与えてくれない。例えば現象学社会学の試みは、その可能性に答えようとした。そして社会機能のダイナミックな構成過程を、生活主体の形成過程として、社会的意識過程の形成過程として、物象化の形成過程として明らかにしたと評価できた。しかし、この現象学社会学(知識社会学)の提起した社会化過程をさらに展開するためには、吉田民人の提案するプログラム科学論を援用する必要である。その理由の一つが、存在論の問題である。現象学的存在論では、生活空間の存在形態は「いまここ」に実存している生活主体の意識や主観的現実から切り離して存在することが許されない。意識主体を超えて存在している世界をどのように認めるか、そこに現象学社会学とプログラム科学論の存在論に関する位置づけの違いが生じている。この発表で、改良という文化的行為の起源について具体的な例について解釈、説明をしながら、プログラム科学論的解釈の実践的な方法例を示し、生活や行為主体を含むプログラム科学論的解釈の可能性について述べた。
配布資料 A4 23p
「プログラム科学論から提案された存在論的展開の意味」 2005年度現象学社会科学会、研究発表、名古屋大学、2005.12 自然哲学として中世、哲学的存在論は重要な位置にあった。しかし、自然科学の発展によって、論理実証主義的存在論の形成にともない形而上学的存在論は終わりを告げた。哲学的存在論は主観的現実の存在、意識世界の存在を語る現象学的存在論へと存在概念を限定して存続した。しかし、認知科学や脳科学からの最後の哲学領域「認識論」もその存在基盤を脅かされつつある。最後の領域「認識論」を失いかけている現代哲学に対して、現象学は凶暴化する科学技術文明の物象性にたいする「反省学としての(科学)哲学」を提案した。その新たな科学哲学の課題が吉田民人の提案したプログラム科学論である。形而上学的存在論、現象学的存在論からプログラム科学論的存在論の歴史的展開を検証する。
プログラム科学論は、プログラム主体性を含む系を前提にしている。そこに自己組織系の資源・情報科学の展開の意味が存在する。プログラム科学論の提起する進化論的存在論とは、プログラム自体が進化することを意味する。つまり、存在とは進化運度を前提にして成立するものである。存在するものは、それによって世界を構築し、またその構築された世界によって再構築されること意味している。その意味で、プログラム論的存在論は、現象学的存在論の主体的構築主義を超えて存在論的構築主義を提案したと吉田民人は展開している。
配布資料 A4 10p
「プログラム科学論での秩序概念」、2006.6 内容の説明がここにはいります
「プログラム科学論と現象学的点検」
日本現象学・社会科学会 第24回大会、pp1-8、2007.12
内容の説明がここにはいります


■ 学術論文翻訳、評論記事等
Les recherches panoramiques: objet et methode Du point de vue de la ≪Deuxieme Revolution Scientifique ≫ de Tamito YOSHIDA
邦訳 三石博行 バンドロム・エディ訳 吉田民人著「俯瞰型研究の対象と方法 大文字の第二科学革命の立場から」
千里金蘭大学紀要、第8号(通巻42号)2011.12 pp213-227
論文「俯瞰型研究の対象と方法:大文字の第二次科学革命」の立場から」は、この論文の背景をなす数多くの吉田論文を前提にして語らなければならない。その先行研究「自己組織性の情報科学」の中で展開した情報概念に不可分である情報処理(プログラム(情報処理)の概念を遺伝子の形成から展開した。この遺伝子の発見は法則科学から秩序科学の概念を峻別する基本的な科学パラダイムの変換を意味した。科学史の中で情報科学と情報処理科学(プログラム科学)を位置づけ直したのである。吉田にとってプログラム概念の成立は新しい科学概念を意味していた。そこで、ニュートン力学の成立「大文字の科学革命」と位置づけ、さらにワトソンクリックによる分子生物学での遺伝情報概念の成立を新しい科学パラダイム変換「大文字の第二次科学革命」と吉田は語ったのである。
この論文は、第三期の吉田民人の研究を総じて展開し、それらの研究が、現行する人工物設計科学として新しい様相をもって展開している工学分野の研究に、自らのこれまでの理論社会学の研究を関連づけようとしたものである。その意味で、第三期の吉田民人研究の入り口とそしてまとめにこの論文の位置が与えられることになる。


ブログ文書集 「プログラム科学論・自己組織性の設計科学」

現在作成中
1、吉田民人研究
■ ブログで掲載
吉田民人先生の論文リスト完成 2010年1月
吉田民人研究のために1 2010年5月
吉田民人社会学理論第一期前半の研究に関する検討 2010年8月
第一期吉田民人社会学理論 社会・生活空間の構造-機能分析 2010年8月
吉田民人論文 『俯瞰型研究の対象と方法: 「大文字の第二次科学革命」の立場か』に関する評価 2010年9月
学生時代の読書会スタイルでの三つの研究活動
プログラム科学論研究会活動報告(1)
2011年3月

2、プログラム科学論研究活動
■ ブログで掲載
プログラム科学論研究会への参加のお願い 2007年12月
サイバー研究会としてのプログラム科学論研究活動 2008年1月
吉田民人先生を偲ぶ 2010年2月
吉田民人先生を語る会に参加して 2010年3月
吉田民人先生を偲ぶ2 2010年5月
第一回吉田ゼミナールからの報告 2010年10月
「科学の大衆化」研究と「吉田民人情報科学」の学習
プログラム科学論研究会活動報告(2)
2011年4月

3、プログラム科学論(科学哲学)
■ ブログで掲載
生活運動から思想形成へ 2007年12月
思想運動としてのプログラム科学論研究 2007年12月
プログラム科学論での秩序概念 2007年12月
プログラム科学論研究の今日の課題とは 2007年12月
科学主義を超えられるか 2008年1月
メタ科学としてのプログラム科学論 2008年1月
プログラムj科学論の研究課題 2009年8月
人工物プログラム科学論の役割 2010年3月
プログラム科学論研究のあり方 2012年2月

4、自己組織性の設計科学
■ ブログで掲載
吉田民人先生のプログラム科学論「自己組織性の設計科学」に出会って 2010年3月
自己組織性の設計科学とは 2010年3月
自己組織性の設計科学の研究 2010年3月
自己組織性の設計科学概念 2010年3月
人工物プログラム科学論的分析による設計科学の成立条件 2010年3月
吉田民人の設計科学概念の構築過程について
設計科学の成立とその概念(1)
2011年2月

5、政策学基礎論試論
■ ブログで掲載
生活科学基礎論1 2009年7月
政治哲学から展開される政策学基礎 2011年1月

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■ 吉田民人先生資料
吉田民人 論文リスト 内容の説明がここに入ります
吉田民人 著書リスト 内容の説明がここに入ります

学術論文翻訳、評論記事等
■ 発表論文
Les recherches panoramiques: objet et methode Du point de vue de la
≪ Deuxieme Revolution Scientifique ≫ de Tamito YOSHIDA
邦訳 三石博行 ファンドロム・エディ訳 吉田民人著「俯瞰型研究の対象と方法 大文字の第二科学革命の立場から」
千里金蘭大学紀要、第8号(通巻42号)2011.12 pp213-227
論文「俯瞰型研究の対象と方法:大文字の第二次科学革命」の立場から」は、この論文の背景をなす数多くの吉田論文を前提にして語らなければならない。その先行研究「自己組織性の情報科学」の中で展開した情報概念に不可分である情報処理(プログラム(情報処理)の概念を遺伝子の形成から展開した。この遺伝子の発見は法則科学から秩序科学の概念を峻別する基本的な科学パラダイムの変換を意味した。科学史の中で情報科学と情報処理科学(プログラム科学)を位置づけ直したのである。吉田にとってプログラム概念の成立は新しい科学概念を意味していた。そこで、ニュートン力学の成立「大文字の科学革命」と位置づけ、さらにワトソンクリックによる分子生物学での遺伝情報概念の成立を新しい科学パラダイム変換「大文字の第二次科学革命」と吉田は語ったのである。
この論文は、第三期の吉田民人の研究を総じて展開し、それらの研究が、現行する人工物設計科学として新しい様相をもって展開している工学分野の研究に、自らのこれまでの理論社会学の研究を関連づけようとしたものである。その意味で、第三期の吉田民人研究の入り口とそしてまとめにこの論文の位置が与えられることになる。
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