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NPO法人 京都・奈良EU協会 京都講演会
〜講演シリーズ「医師・専門家からみた福島原発事故」〜 |
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NPO法人京都・奈良EU協会では、講演会シリーズ「医師・専門家からみた福島原発事故」を行っています。
これまで放射能健康障害を専門にする医師や原子力発電に関する専門家を招き、原発事故で発生する放射能の人体への
影響、原発の安全性等に関する講演を企画しています。
第5回 2011年12月3日(土)14時〜17時 【会場】 医療法人クリニックサンルイ セミナールーム
テーマ:「原発作業員に対する自己造血幹細胞事前採取の提言」
講師:谷口修一先生(虎の門病院 血液内科部長)
司会:平岡諦先生(大阪中央病院 顧問)
【講演内容】
3.11 東日本大震災に伴う東電福島原発事故は現時点で解決の糸口もつかめていない。INESレベル7に相当する多量の 放射性物質が放出される中、事故の早期収束を目的に多くの生身の人間が我が身を犠牲に作業に従事している。
我々は不測の大量被爆に備え、緊急の治療体制を整えると共に、命を救う最大の武器になり得る自己造血幹細胞の事前
採取・保存を提言した。講演では、急性放射線障害に対する造血幹細胞移植の役割について論じる。
■ 講演シリーズ「医師・専門家から見た福島原発事故」 |
【テーマ】 |
【講演内容】 |
第1回
「放射能による健康障害と放射線による病気の克服」
【講師】 平岡諦先生
(大阪中央病院 顧問) |
原爆被爆者にもっともはやく認められた後影響は白血病の過剰発生です。その率は他のがんより大きく、被ばく後早期の増加は特に子供で顕著でした。1950年代、白血病は不治の病でした。原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子も、白血病で12歳で亡くなっています。戦後、被ばくによる身体障害が研究され、開発されたのが放射線を利用した骨髄移植療法です。そしていまや白血病は治る病気になりました。
不必要な被ばくを避ける方法を(原発問題を含め)、また有効利用の方法を一緒に考えてみませんか。 |
第2回
「被爆者医療からみた福島原発事故」
【講師】 郷地秀夫先生
(兵庫県反核医師の会 世話人
東神戸診療所 所長) |
私はこれまで広島・長崎原爆の被爆者の方々約2,000人の診療に携わってきました。その30数年の実践の中で、被爆者の方々の健康障害、地域社会からの差別がいかに被爆者の皆さんを苦しめてきたかという「被曝の実相」を垣間見てきました。残念ながら、日本政府は被爆者に対してこれまで不十分で、不誠実な対応をしてきました。そして原爆放射線被害の実相を最小限に、矮小化してきました。
私はこの度の福島原発事故の発生が報道されたときから、同じ放射線障害の問題として、自ずと原爆被害と重ね合わせながら見守り、検証してきました。原子炉事故による放射線汚染のため、長年、棲み働いてきた街や村を離れざるを得なくなった人たちの苦悩、放射線事故を最小限に食い止めようと奮闘されてきている東電職員や消防署員などの方々の献身的な姿を見るにつけ、放射線被害の情報がどれだけ開示されてきたのだろうかという疑問など、国の対応についてはいろんな疑問が湧いてきます。当日は、風評だとか取り越し苦労だと言われるかも知れない話も含め、原爆被害と原子炉事故被害を対比させながら放射線被害についてお話させていただければと思います。 |
第3回
「原発被ばく問題のこれから」
【講師】 西野方庸氏
(連合大阪労働安全衛生センター参与) |
緊急時作業の被ばく限度を2.5倍に引き上げ、年間被ばく限度の特別扱い、限度以上被ばくした作業員が8人・・・。福島第一原発事故をめぐる作業員の被ばく問題が盛んにマスコミ報道されます。しかし放射線による晩発性障害は確率的影響で、労災保険や損害賠償では因果関係をどう考えるかが問題です。これまでの原発被ばく問題の取り組みを紹介し、今後の原発被ばく対策の問題点を考えます。 |
第4回
「原発作業員の労働衛生
- 放射線障害の不確実性と多様性-」
【講師】 長尾和宏先生
(長尾クリニック院長) |
現在も多くの原発作業員が放射線と闘いながら作業中です。彼らの現実を健康管理、作業管理、作業環境管理の労働衛生の3管理の視点から検証します。さらに福島の住民が放射線汚染と今後どう向き合うべきか、被災地を巡った経験を交えて論じます。特に1〜20ミリシーベルトに象徴される「放射線障害の不確実性と多様性」、今後の被ばく医療、についても述べる予定です。 |
第5回
「原発作業員に対する自己造血幹細胞事前採取の提言」
【講師】 谷口修一先生
(虎の門病院 血液内科部長)
【司会】 平岡諦先生
(大阪中央病院 顧問) |
3.11 東日本大震災に伴う東電福島原発事故は現時点で解決の糸口もつかめていない。INESレベル7に相当する多量の放射性物質が放出される中、事故の早期収束を目的に多くの生身の人間が我が身を犠牲に作業に従事している。
我々は不測の大量被爆に備え、緊急の治療体制を整えると共に、命を救う最大の武器になり得る自己造血幹細胞の事前採取・保存を提言した。講演では、急性放射線障害に対する造血幹細胞移植の役割について論じる。
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※講演シリーズは【YouTube】で配信中です (第1回講演会、第2回講演会はこちらからご覧いただけます)
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シンポジウム
「東アジア共同体への道」 |
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京都・奈良EU協会では、EUに学ぶ活動の一つとして、「東アジア共同体」に向けた研究会や討論会を組織してきました。
今回、政治社会学会(ASPOS) & 関西政治社会学会、同志社大学人文科学研究所第8研究、東京外国語大学国際関係研究所、龍谷大学アフラシア多文化社会研究センターと共催して、第一回目のシンポジウムを開催します。
日 時:2012年11月26日(月) 14時30分〜17時30分 (受付14時)
場 所:京都大学 百周年時計台記念館 百周年記念ホール
懇親会:18時30分〜20時30分
場 所:京都大学吉田キャンパス正門横の「カンフォーラ」
参加費:2000円
連絡先:千里金蘭大学共通教育機構 三石研究室
〒565-0873 吹田市藤白台5-25-1
TEL 06-6872-7467 FAX 06-6872-7784
懇親会申込Email:labo.mitsuishi@gmail.com
ダウンロード:
案内文書
日本語チラシ
英語チラシ
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NPO法人 京都・奈良EU協会のホームページはこちらから
http://www.eurokn.com/ |
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